スイスフランショックからFX業者の約定力を考察

先のスイスフランショックでは、個人投資家にも多額の損失が出たことで問題となりました。ストップロスやロスカットも約定せず、その損失を顧客に請求、裁判する業者がいます。以前の記事では筆者が外為ジャパンを利用していると書いていますが、この機会に急変時でもレート配信が止まらず、約定する業者を調べました。外為ジャパンはスキャルピングでずっと見ていられるなら使えるのですが、デイトレードだとこのような問題が起きた時の不安を覚えたので。

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問題点

筆者が考えるこの件の大きな問題点は、レート配信が止まりプライスが無いことを理由にしてその損失分を顧客に請求していることです。SBI FXトレードの当該案件のレポートによると、インターバンク市場ではレート配信がまったく停止した事実は確認されていない、と言及しています。つまり、レート配信が継続されていた業者と「プライスが消えた」と主張している業者が存在していたことになり、もちろんカバー先銀行の数にもよりますがシステムが脆弱だったと言われても仕方が無いでしょう。

その自社のシステムの脆弱性を棚に上げて、責任転嫁するのはナンセンスな話です。ただ付け加えたいのは、レート配信が切れていないからと言って約定するかはまた別の問題の可能性もあります。

残念ながら、FX業者ランキングの上位は今回の件で顧客に責任転嫁している業者が多いのが現状です。そこで、相場の急変時でも対応出来る業者を調査しました。

検討した業者

既述にある以前の記事では、検討から除外した業者を書いていますので、そちらも参照ください。ここではスイスフランショックで約定力の評判が良かったりまともな対応をした業者に絞っています。

OANDA Japan

オアンダジャパンは約定力を売りにしていて、サイトの説明文を見る限りでは顧客の利益を尊重しているようで、有力な候補となっていました。

しかし真実かは不明ですが「Yahoo!知恵袋」の方でこの業者に直接、スイスフランショックに関して問い合わせたという書き込みがありました。そこではレートが飛んで復活してから約定したとあり、そして顧客に損失を請求したとされています。

それだけだと一つの判断材料に過ぎませんが、除外した理由がもう一つあります。当該業者ではデモ口座の申込が出来ますが、そこには「勧誘の受諾の意思の表明」を同意しないと利用できなくなっていて、これがまぁ不快な内容なのです。こちらから停止の連絡をしない限りは「訪問による勧誘」も許可することとされており、しかも「電話勧誘を要請」にチェックを入れる必要があります(笑)。自分から勧誘を”要請”しないと利用出来ないとは不思議なシステムです。この時点で会社の信頼性に欠けると判断しました。

IG証券

約定力に問題があるようなので除外しました。

FOREX.com

MT4の方ではスイスフランショックでもストップロスできっちり約定していたようで、良さそうでした。しかし!裁量取引の「FOREXTreader」はほとんど評判が出てこず・・・。サイトでは「約定力に定評」とあるのですが、それを証明する口コミが見当たりませんでした。

そして何と言っても「口座管理料」が掛かり、それを回避するには条件をクリアする必要があります。サーバーの負荷軽減が理由とされていますが、今時どうなの?と思い除外しました。また、無料デモ取引口座を申し込んで使ってみたのですが、これのツールがひどく使いづらい。部分的に英語が混じっていて、本当に日本人向けの仕様か疑問に感じました。

サクソバンクFX証券

スイスフランショックで勝手に約定レートを変更したようです。論外ですね。

SBI FXトレード

この件では真摯な対応をしたとのことでネットでは称賛されていました。他の業者の対応を非難していたり、レート配信も続いていたようなので好感が持てます。

筆者はこの口座を少しの期間ですが利用していました。所感としてはインストール型の取引ツールがかなり使いづらかったです。確かトレールだったと記憶していますが、幅が制限されていて数値を入力後に注文すると、その段階でエラー表示が出ます。ここでは小数点以下の桁数が通常よりも多いのと相まって迅速な取引は困難でした。

また、ここを利用しだしてから尋常じゃないスピードで負け続けた経験があったので、再び使う気にはなれず除外しました。

セントラル短資FX

総合的に判断してここの「FXダイレクトプラス」に落ち着きました。スイスフランショックでもレート配信が継続されていたと「ザイFX!」の方で証明していたのと、当該サイトで「為替チャート」の提供元として採用していることで信頼性はあるのかな、と思いました。

システムに関しては、サーバにこだわりがあり安定性が高いことをサイト内で大きく宣伝しています。評判もそこまで悪いものは無かったので、試しに使ってみることにしました。ちなみにスプレッドは広めです。ただ何社か使っているとスプレッドが狭くても裏で広がっていたり、滑って損失が拡大するなら始めからスプレッドが広くても約定力が優秀なところの方が適切だと思うようになりました。

ということで実際の使用感です。1週間くらいインストール型のツールを使い取引していますが、今のところ約定力は問題ありません。急変時でも成行で約定しました。ちょうど昨日、2015年8月24日にドル円が5分程度で3円くらいの円の急騰がありました。筆者はたまたまNZD/USDの売り、EUR/AUDで買い、EUR/USDの買いでポジションを持っていて、円絡みの通貨ペアではありませんでしたが影響を受けて激しく動いていました。その時は利益確定のために手動で決済しましたが問題無く約定しました。また、動き始めてから新規で注文を出しましたがこちらも約定しました。

ただインストール型だとスプレッドの表示が無くて、少し経ってから戻りを狙おうと試しに新規で注文しようとレートを見たら、全体的にとんでもなくスプレッドが広がっていました。恐らく1時間以上、GBP/JPYで4pipsから20pips、EUR/USDで0.8pipsから12pipsになっており、さすがに引きました。ちなみに戻りを狙った時もすぐに約定しました。

また、筆者の環境のせいかもしれませんがサーバーエラーと表示されて一時的にログイン出来なくなりました。この辺りは覚悟が必要なところです。

まとめ

セントラル短資では急変時に問題はありました。デフォルトのスリッページ3pipだと約定しないほどの荒い値動きだったので、まぁこんなものかな、と。急変時でもレートは動いていたし、約定もしたので今後スイスフランショックのようなことが起きてもストップロスは作動すると考えています。

確かにデメリットもありますが、まだ許容範囲でしょう。ここで重視しているのは相場急変時でも約定するか、なので昨日の急騰である程度は証明出来たと思います。ただスプレッドは広がるのでストップロスに引っ掛かりやすくなるのは間違いないでしょう。

取引ツールも慣れると使いやすいしストップ狩りとか不審な点は見られないので筆者はしばらく使う予定です。

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