WiMAX 2+の3日間速度制限問題の詳細-続編-

2015年7月14日にUQから、いわゆるWiMAX 2+の3日間速度制限問題に関して発表がありました。少し進展があったかに思いましたが、その内容は呆れるものです。違った観点からその理由を解説します。なお、当記事は以前の記事を前提として書いている部分がありますので、そちらを参照頂くことでより深く内容を理解出来ます。

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概要

内容を端折ると、直近3日間で3GBの速度制限を同年5月下旬に実際に掛け始めたことで、広告の表現に問題があるのではないか?といった苦情が多く寄せられ、それを受けて制限は掛けることには変わりないけれど緩和する、といったものです。また、規制方法に関しても言及しているので今後、制限内容が変更される可能性があるとも読み取れます。原文はこちら

しかし認めているのは”広告の表現方法”を主とするもので、2013年10月のWiMAX 2+のサービス開始当初から3日間の制限を掛けることは”一貫して案内していた”と主張しています。

結局は消費者が悪いと言いたいらしい

UQの主張は、誇大広告と受け取られても仕方がないとは思うが、それでも規約などを確認すれば制限が掛かることは分かるわけだから、それを熟読して契約しない消費者が悪い、と読める文章展開です。

しかし筆者が考える重要な論点は別にあります。詳細は以前の記事をご覧いただくと分かりますが、筆者が契約しているSo-netはもちろん、GMOとくとくBBやUQのお客様サポートセンターですら”速度制限は全く掛からない”と案内している販売者が多くいることが分かります。

広告の表現方法というより・・・

広告の表現方法に問題があるとUQは主張しますが、So-netを例にすれば同社がUQの広告に目を通して、そこから自社のサイトを作成するとは考えにくいでしょう。つまり通常であればUQとSo-netの契約文書・契約内容に基づいてサイト広告を作成するはずです。また、その契約内容から社内文書を作成し、サポートセンターに配布すると考えられます。

UQの言い分が正しいとすれば、UQのサイトを見てSo-netのサポートセンターなど販売者が顧客に案内していたことになるので、それはナンセンスな話です。

一部のユーザーは間違い

様々なニュースサイトを見ましたが、”一部のユーザー”から批判があった、や”契約内容を熟知していないユーザー”などという文言が見られました。これはその記事の執筆者がこの問題を”熟知していない”と言えます。

2015年2月19日以後に契約した人は、制限が掛かることが1月に大々的に発表されているので、ある程度の落ち度はあるでしょう。しかし2月19日より前に契約した人は”契約期間中は制限が全く掛からない”と説明を受けて契約した人は多くいます。筆者も実際に1月のUQ公式発表後にSo-netに確認しましたが、契約時から最大25カ月は無制限で利用できて、auスマートバリュー mineが適用されている場合は26カ月目以降も速度制限は掛からないと説明を受けています。その内容はこちらの記事をご覧ください。※確認のために改めて見ましたが

「auスマートバリュー mine」が適用されている場合、26カ月目以降も通信速度制限は実施されません。

とサイトの原文をコピーしていました。”月間”などという注意書きは無かったと記憶しているし”通信速度制限は実施されません”に解釈の余地があるとは到底思えません。

UQの本社以外でこれほど多くの人が同じ勘違いをする”偶然”など本当に有り得るのでしょうか。つまり一部のユーザーの錯誤では無く、仕組まれていたと考えるのも自然な流れです。

制限の掛かるWiMAX 2+回線を契約する意味って?

ある記事では「販売員からうっとうしいと思うぐらいに速度制限について細かく説明を受けた」とされていますが、じゃあそれをもっと早く、行政が問題視するくらい大きく言えよ!と思いました。

So-netでは同年1月(UQ公式発表後)と5月(制限実施後)に問い合わせても速度制限は掛からないと認識していた人が半分の確率で存在したわけだから、その記事にあるように2014年4月の時点で把握していたのなら、大手メディアの発言力は十分に生かせることでしょう。そして契約する前に救済された人はどれだけいることでしょうか。

そもそも、WiMAX 2+に制限が掛かることが周知されていたら、果たして契約に至る人は全体のどれだけ残るのでしょうか。電波の特性で使う場所をかなり選ぶし、実効速度も特筆すべき点は無い。基地局との間に建物が新たに建築されただけで圏外になる危険性がある代物を好んで使用する人がいるとは考えにくいでしょう。同回線の唯一のメリットは速度制限が無いこと”だけ”と言っても過言では無いでしょう。※ちなみに筆者もWiMAX 2+で圏外になることはあります。

意図的な可能性は否定できない

消費者だけなら”錯誤”でも通ると思いますが、提供会社も勘違いするような状況を作り出すことは、広告の表現方法では説明がつかないでしょう。提供会社が”無制限”と案内していた理由をどう説明するのでしょうか。本当に3日間制限が掛かることを認識できる形で表現・説明していたのなら、販売者が”無制限”と案内することは不自然であると考えられます。一社だけならまだしも、少なくとも大手3社(UQお客様サポートセンターも含め)が無制限と認識した現状を考えると、今回のUQの発表は納得できる内容ではありません。

なお、So-netなどが制限が掛かることを認識した上で”無制限”と案内していたのなら詐欺が成立するので、それは考えにくいと思います。

まったく、UQは最高だぜ!-パート2-

今回の発表を見る限りでは、現状を正確に把握出来ていないという印象です。広告の修正で事足りると認識していること自体が認識不足です。

既述のように制限に関して一貫して案内していたのなら、2013年10月からの長期間にわたり複数の販売者が無制限であると捉えていたのは不可解です。もちろん最初からSo-netなどが回線を販売していたかは不明ですが、2015年5月までの長い期間があれば考えを改めるチャンスは幾らでもあったでしょう。同回線の制限の有無は明らかに重大な問題です。

当然ながら広告自体に問題があることは間違いありません。「使い放題」(3日間制限はありますが)と、行間を読めとでも言うのでしょうか。それを言い始めたら年間、1日、1時間などとキリが無くなります。

そういえばこの記事を書いている時点で、前日に10GB以上をあえて使って実際に緩和された後の速度を午後3時頃に計測しました。およそ2~3Mbps程度でしたが、制限が掛からなくても2Mbpsを切ることはよくあったので、当初の0.9Mbpsくらいにまで制限する意味があったのか理解出来ないところです。(数日後に計測したら制限後は5.6Mbps程度で推移していました。以前の計測結果では、規制緩和後の速度にすら届いていなかったものと考えられます。2015/7/28追記)

提供会社も被害者であると言えるので、内部調査をし真相究明を徹底的にして頂きたいものです。

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